番外

うーん、
これ出すかどうか3日迷ったが

…
まぁいい。

うん。
どうとでもなれ!
（自己完結はやめましょう）


半分、これの為に今日あんな時間から学校行きましたから。
（阿呆）
残りの半分は、課題提出のため…
あぁ、何だか最近肩が凝る。



今更ですが
捏造が進みます。

何かもうこれマヒロじゃねーよ…すまんマヒロ。

---

アスファルトの波間に
攫われそうな小柄な身体は
もがくように両手を伸ばし
——————



声は
届かない






閑話01
Call me
First contact



「は？マジ考えられへんねんけどさ、戦隊モンとか。何それ、新しい遊び？」

嘲笑を露にして少年は言い放った
年相応の鋭い眼と
大きく歪められた口元

「い、いや、本気っ」

少年がガンくれる先には、彼より頭二つ分以上も大きい青年が立っている
しかしその大柄な体躯は
今は若干小さく見える

睨みつけに一瞬怖じ気づくも
負けじと言い放った


———生意気…!


反抗的な態度に若干怒りを募らせて
少年　———モリタ　マヒロ———
は言葉を続けた

「へぇ、お前さぁ、もうちょい大人やと思ってたんやけど、中身はプーやってんな」
「へ？いやっ、同い年同い年」
「言葉の意味違わなくね？」

マヒロは長いため息をついた
こんなに疲れる奴、初めてだった

今まで全てのことを自分のペースでやってきた
それが初乱されて、マヒロは一層苛ついた

———それもこんな阿呆に


内心、ヒステリックでも起こしたい気分だったが、そこは耐えた
ここは学校だ
馬鹿な癇癪を起こして、入学早々教師に目をつけられるのは避けたい


黙ってガテン系青年に背を向ける

「ま、悪いけど他の奴当たってくれへん？オレ忙しいねんけど」






嘘






だった
本当は
本当は


困惑し取り残されるガテン系青年

動揺を隠す事もせず、それは背中からでも伝わってくる


———関わらないのが一番だ
こんな、よく分からん奴



「ま、待ってマヒロ君！」

「あ？」


思わず
呼び止められて振り向いてしまった

振り向くと
黄色い眼と視線が合った


青年は振り向いてもらえて嬉しそうだった
尻尾とかあったら滅茶苦茶振ってそうだと思った

———いや、そーじゃなくてっ


「今何つった？」
「え？」
「オレの事、何つった？」
「え…マヒロ君…」
「…」
「あ、ゴメン!嫌だった!?ゴメン、本当ゴメン!!」



知った所で———


「おま、この歳になって『君』付けで呼ぶかぁ？いきなり」
「え、そかなぁ」

とポリポリと頭を掻く
そのリアクションも、もう
絵に描いたままというか、スタンダードというか



何かもう駄目だった




「あは、あははははははははは！…お前、ヤバい!!」
「え、え？」
「ツボに…ハマったははははは!こんなに笑ったのいつ振りー」

マヒロは笑い続けた
先ほどのイライラを
今までのイライラを
吐き出すように
吐き出すような
大きな声で

「え、本当!?」

———ほら、また犬みたいにする

「あーおかし…あ、お前、名前は？」

「あ、エリオ、ハラグチエリオ!!」
「じゃあ———、エリオな!」


そう言って力任せにバシバシ背中を叩く
衝撃をものともせず、
エリオはおずおずと訊いた

「え、うん。マヒロ君」
「あ？」
「その、さっきの話」
「ああ、戦隊ってやつ？
…うん、気が変わった。
良いんちゃう、面白そう」


そう言って
マヒロはエリオに負けないように
大きく笑ってみせた






本当は

待っていた









声が届くなら



それでいい